落語、古今亭志ん生の『黄金餅』と桂枝雀の『寄合酒』:『對のあそび』


古今亭志ん生189073の『黄金餅』と桂枝雀193999の『寄合酒』:『對のあそび』


{日本の話藝の傳統、「かたり」と「うたひ」についてあれこれ集語してきたが、敗戰後の日本で急速に衰退していった話藝のうち、光芒を引いて消えゆく落語から、屈指の名演を二題、私なりに撰んで紹介したい。

「對のあそび」に仕立てるべく、共通点があるとともに對比的でもあるものをと散々考慮して
古典落語にお馴染みの「長屋もの」といふ共通点、そして、その話の内容は「陰と陽」對照的な、
五代目古今亭志ん生189073の『黄金餅』二代目桂枝雀193999の『寄合酒』を撰んでみた。

關東の、志ん生の『黄金餅』は、金を呑んで死んだ男の腹を割いてその金を手に入れるといふ陰々滅々、これほどはない物凄い話を落語的な輕妙さ洒脱さで描いたもの。志ん生の獨壇場。

關西の、枝雀の『寄合酒』は、いかにも長屋的な連中が寄り集まって底抜けの陽氣を演じる話、たゞそれだけのアホ話。枝雀だからこんなにもおかしい。

{蛇足になるであらう解説は、後で加へるつもりです(加へないかも知れません)。



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