intermission 「子供を主人公にした昔の映画」三本、紹介

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○intermission 子供を主人公にした昔の映画、三本の紹介


YouTube で偶々見付けた 古い映画『 Emil und Detektive 』を見て、その映画に登場する少年たちの潑剌さに、小津安二郎の『生まれては見たけれど』、Jean Vigoの『 Zero de conduite 』が思ひ出され、wikipediaで調べてみると、三本ともなんとほゞ同じ時代、1930年代の初め頃に作られたものであることを識った。
それで、
    獨日佛、三ヶ國競演といった感じで並べてみたくなった。

ドイツの少年はドイツ人らしく、日本の少年は日本人らしく、フランスの少年はフランス人らしく(としか云へねえや)、それぞれに個性的な魅力に映像は滿ちてゐて、自分の少年といふか幼年の時代の事も重なりながら、見飽きることがない。

制作年代順に、

Gerhard Lamprecht 『 Emil und die Detektive 』(1931) Germany

ベストセラーとなったエリッヒ・ケストナーの『エミイルと探偵たち』の映画化。
シナリオは、この後、アメリカに行って監督として大成功する Billy Wilder が書いてゐる。
物語は説明するまでもないだらうが、母から預かったお金を車内で盗んだ男を、都会の子供の協力を得て追ひ囘し、捕まえるといふ活劇。 所々に、Chaplin や Keaton の影響が見られる。



小津安二郎『生まれてはみたけれど  I was born, but 』 (1932) Japan

これはサイレントだけど、そんなことは氣にならない。すぐに映像に引き込まれてしまふ。
シナリオは槇ジェームス(小津安二郎變名)のオリジナル。
引っ越してきて早速イヂメにあひ、やりかへしていく兄弟を主人公に、父親の現実を垣間見て幻滅する有樣を描いてゐる。ほんたうに小津は子供が「うまい」。



Jean Vigo 『 Zero de conduite (Zero for Conduct)』 (1933) France

寄宿学校の四人の少年が學校の規則に反抗していく語。發表当時は評判にならなかったらしいが、 François Truffaut がオマージュして有名になった、と WikipediaEnglish にはある。
以前には YouTube で全篇物があったのだが、今探してみると見付からない。有名なシーン(寄宿舎での枕投げで羽毛が散亂するシーンがあったので、それを紹介して代用とする)




Italy、England や USA 、Russia などに似たやうなものがあったら、追加していかう、か。