「ニッポン晩歌」2008/0202『比喩と揶揄』より


「ニッポン晩歌」2008/0202『比喩と揶揄』より

{良藥ならざれども口に苦し 。辛き酒、我、口にふくみつゝ



―― All we like sheep have gone astray; Isaiah 53-6

いまや
先ぶとりのよき時代は過ぎてしまつた
ふくよかにもの優しくおとなしげなる
飽食と好色との美くしきヒツジどもよ
希望をいだきつづけるといふ罰を受け
あきらめ顏にて下りゆく道をすたすた
よわり目たたり目、踏んだり蹴つたり
水に落ちたイヌであることもおもはず
うしなはれた十年を二十年に引き延し
魂拔かれて、おもふは命ばかりとなり
三十年でも四十年でも覺めやらぬ夢に
ウツツぬかして懷小金のなくなるまで
糖尿病のナマ殺し、脳卒中の半身不随
もはや

榮枯盛衰、諸行は無常。因果はめぐる「火の車」
禍福はあざなはれて、マダラのヘビのトグロま
自繩自縛の緊縛プレイ、龜甲模樣のエクスタシイ

あなたたちが目覺めることは永遠にない
家畜となって奴隷の睡りを貪りつづける


ワレラ ヒツジノゴトク サマヨヒユケリ …… イザヤ



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