『やまとまほろば』序章「春日山と高圓山」吹雪ける

2013/0114

窗を開けると外は霙であった。牡丹雪が霙となって降りしきってゐる。
奈良には珍しい吹雪ながら、家々の瓦に落ちると消えてしまふ霙であった。
春日山、高圓山は霧に隱されて見えない。雪景色にはなってゐるだらう。
降りしきるなか、霧が麓から薄くなって、やがて高圓山から見えてきた。

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結局、今日は日中ずっとこの『萬葉集』以來の名山を注視してゐた。注視しては、あそこにこゝにと神祕の影を見付けては、ベランダに出てカメラを向ける。それを御百度のごとくに繰り返した。雪降る風景も、それが止み、霧が廣がる樣も、それがまた消えて、莊嚴神祕に純白の神祕が現れ出てくる樣を、一刀三禮、氣を込めて祈り希ふやうにシャッターを切る。
春日山高圓山の撮影は、私にとって祈禱のやうになってゐる。
これら神の山に看護られながら、大和の國のための爲事を成し遂げるのだ。


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