2009/1231 『對のあそび』「日月山水圖と松林圖」屏風

(書きっぱなし、読みっぱなせ)

私が『やまとまほろば』の制作を思ひ立ち、その構想の最初に念頭に浮かんだのがこの一對の日本の絵画であった。

←「對」とは「つい」でもあり「たい」でもある。
一つは、大和繪の手法に基づいて描かれた金剛寺にある『日月山水圖屏風』。もう一つは、水墨によって日本的表現の極致を達成した長谷川等伯の『松林圖屏風』。
いづれも六曲一雙の屏風仕立てで、この形式も含めて、この二つの或意味對極的な表現の二つの作品が日本絵画を代表する一對の、雙璧の作品だと私は思ってゐる。





二つの作品の制作年代は(特に日月山水圖のはうは)正確には解らないらしいが、ざっくりと云えば室町末期から戰國時代の頃で、ほゞ同じ時代に属する。

日本の自然を日月による四季の循環といふ思想で認識し、純粹化し單純化して象徴にまで至ってゐる。

「松林」は「日月山水圖」にも描かれてゐるやうに元來大和繪の題材であった。
それを等伯は水墨で、それも奇拔な筆と描法を使って、斬新に處理した。下繪だとする説もある。


(途中、つづく


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