:平城遷都1300年記念事業:0620 新報号外

 
もうどうでもいい事だらうが、
六月二十日、平城遷都1300年記念事業に第三のマスコットキャラクターが登場したらしい。→産経新聞

騷動の發端となつた「せんとくん」にたいして「小僧と云へども佛僧であるその神聖な頭に鹿の角など付けちゃいかん」と角を生やして反對運動に立ちあがった「なんとか会」僧侶團體が、公募ではなく獨自に(聖徳太子の少年時代のイメジで)造形、名前は「なーむくん」ださうである。
なんか、一度聞いただけ「むなーしく」なるやうな、脱力系の、景氣のわるさうな、お經のやうな、陰々滅々、お祭にはあまりいいネイミングではないかと思はれる。それに、この「なーむ」が南無妙法蓮華經に由來するとしたら、僧侶にとつては生命より大切なはずのお經を「くん」呼びなどしてマスキャラの名にして玩ぶのはの、小僧に角を付けるのと同じくらゐ、あるいはそれ以上の冒涜にあたらないだらうか、と老婆心ながら指摘してをく。
それよりなにより、
聖徳太子
を持ちだした事の不可解。聖徳太子と平城遷都とは百年あまりも時間差があり、また聖徳太子と奈良とは直接の關係は何もなし、これでは無知をさらして恥の上塗り、なにをトチ狂ったのかと増々以て物笑ひの種となりゆく「平城遷都1300年記念事業」のために大いに慨歎、そしてついでに憤慨を催した。
ともあれ、
官民、それにここに(今の寺社がどれだけ聖的かは知らぬが)が加はり、三つ巴の亂立となつたが(だが「せんとくん」と「まんとくん」は早速わが豫想どほり手を組んだらしい)、二番煎じに三番煎じの茶番「奈良茶漬」興行に、バカなお祭騷ぎに飽きないこの國民もさすがに「もういいや」と食傷氣味となつてるのではないだらうか。

「おもしろうてやがてかなしき」と芭蕉は鵜飼ひの事を歌ったが、おもろうてやがてかなしき奈良祭、今や「悲慘にして滑稽」の状況を、狂瀾を既倒に廻らす(荒れ狂ふ大波をもとの方向へ押し返す、すっかり悪くなった形勢を押し返す意味の成句)べく、『きよきまなじり*つよきまなざし』となつて、今や亡國の感はなはだしい日本の未來のために、大所高所から聖徳太子とともに頑張っていく所存、何かの際にはよろしく御支援、御助力のほど、願ひ申しあげます。




平城遷都1300年記念事業

私的に
亡國日本救済事業

すべく
きよきまなじり
つよきまなざし

なりて


Art of Heart ∈ 思考69空想 ∋ Word of World