平城遷都1300年記念事業、キャラ騷動に新展開

 
こんなのはダメだ!
として發足した市民有志による新キャラ公募の候補作が公開された。
2008年05月20日08時09分 朝日新聞
 2010年の平城遷都1300年祭のキャラクターを公募していた市民有志の「クリエイターズ会議・大和」は19日、619点の応募の中から選んだ候補作30点を発表し、ホームページと奈良市内の8商店街で人気投票の受け付けを始めた。あくまで民間独自の取り組みだが、公式キャラ「せんとくん」に批判的な地元商店街が支援しており、最終的に投票で公募キャラが決まればポスターなどに使用してPRしていく。

 

ひどい。まったくもってひどすぎる。
これでは、漸く下火になった「せんとくん」騷動に新たに燃料投下したやうなもので、あの不評であつた異形のキャラを却って盛立てるやうな效果しかなく、まるで繪に描いたやうな利敵行為に終る事だらう。
ま、かうして官民たがひにタイマツを投下しあって、開催までの長丁場を話題を切らさずに持っていければ地元としては御の字なのだらう。
だが、それにしてもこれら三〇の候補作、撰びも撰んだり、選択者の審美眼を疑ひたくなるやうなシロモノばかり、あまりにもひどすぎる。この中から確實に一つが撰ばれて、あげく、官民入り亂れて街中に「セントクン」「ナントクン(仮称)」のポスターやらマスコットが長期にわたって氾濫する事になるかと想像すると古都の風情を慕って奈良にやってきた私などにはやり切れぬものがある。
「セントクン」騷動で「おもしろうてやがて悲しき」にまでなってゐた私の「まなじり」は憤った。どうやら官民ともどもこの行事を長期低落傾向の觀光地奈良の手懸り足掛りにしたいのだらうが、こんな人々の手に任せてゐては、平城遷都1300年記念事業自体が可哀想だ。
そもそもどうしてここまで幼稚にならなければならぬのか。どうして子供騙しのシンボルが必要なのか。
平城遷都1300年の記念行事はそこらの万博、花博、菓子博などのイベントやフェスティバルとは別格の、少なくとも日本にとつて百年に一度の國家的記念行事、文化的事業である。神々に感謝し、祖先を顯彰し、未來へ決意を新たにする機會でなければなるまい。先づ以て嚴肅なセレモニイであるべきだ。
繼體天皇以來一千五百年の歴史を曲りなりにも保ってきた日本といふ國家は今や内憂外患、危急存亡の秋にあると認識しなければならぬ。
今こそ日本人は「眞摯に、深刻に」なつて日本とは何かを自省、自問自答してみる機會だ。
私はこれらの地上の出來事にたいしてことさらに「天」からの聲を意識して、「きよきまなじり*つよきまなざし」となつて、わが事業を(一切妥協なく、地上に實現する事など思ひ考へず)わが事業を構想し造形しよう。わが「日本のために」。



平城遷都1300年記念事業

私的に
亡國日本救済事業

すべく
きよきまなじり
つよきまなざし

なりて


Art of Heart ∈ 思考69空想 ∋ Word of World