比喩と揶揄:080315 奈良遷都1300年記念事業、私案

 
あをによし ならのみやこは さくはなの にほふがごとく いまさかりなり

爛漫たる春日の午後、名歌にさそはれて春日野に梅見に出る。
古代の日本人には「もみぢ」は紅葉ではなく黄葉であり、また「はな」は櫻ではなく梅であつた。いづれも受容したばかりの中國文化の影響である。だから、この一世一代の名歌の「にほひ」は梅の芬郁たる「かをり」である。
私も櫻より梅、春に先驅けて咲く梅のはうが好みである。梅よりも冬咲く椿、日本在來の花のはうがもつと好きだが。
だが、春日野へ向ふ私の頭のなかは、こんな優雅な事を思ってゐたわけではない。
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