2008年3月28日金曜日

比喩と揶揄:飛べない沈默、飛んでる饒舌

 

三年を飛ばず鳴かずに

石の上、これも三年

大器晩成   

これらの中国發の高名なる格言を私はわが教師として信じたのです。

そして、三年が三十年ほど面壁して、私が悟りに得たことば、ことだまは

飛べ、墜落も衝突までは或種の飛翔だ!

といふものでした。そして、いま、

私は墜落を飛翔してるのだ! 


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2008年3月27日木曜日

平城遷都1300年記念事業を亡國日本救済事業へ

こんなのはダメだ!
 もつと眞摯に、もつと深刻に


平城遷都1300年記念事業

私的に
亡國日本救済事業

すべく
きよきまなじり
つよきまなざし

なりて

(乞ふ!御期待)

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2008年3月26日水曜日

ニッポン終末ニュウス 080326

 
「誰でもよかった」18歳少年、線路に男性突き落とし死なす
サンケイスポーツ

「自殺の方法としての殺人」とでも名付けるしかないやうな「誰でもいいから殺したい」おもひを兇行する事件が連續する。
今後も次々と模倣類似の事件がおこるだらう。

ほんたうにこの日本はひどい國になってしまったのだと改めて實感する。
狂ひ壞れてしまった社界、ゴクラクヂゴクの社界、キレイキタナイの社界、


新銀行東京:400億円の追加出資案可決 都・予算特別委
毎日新聞

しかし、この追加出資の結果がシロクロ出る頃には、石原は都知事を辞めてゐるか、この世をオサラバしてるかしてるのだらう。
責任は取ると云ってみたところで、実質責任回避できるのだから、政治家や官僚が無責任体質になっていく。
現在噴出してゐる行政各種の不祥事は、責任逃れのできる制度に原因がある。



  

ニッポン終末ニュウス 080325 ガソリンパニック

暫定税率迫る期限 値下げは店次第 給油殺到で品切れも

ガソリン税などに適用されている暫定税率の期限切れが三月末に迫った。与野党の対立は解けず、ガソリンは上乗せ分(一リットル当たり二五・一円)が引き下げられることが濃厚になり、「値下げ」を見越した買い控えの動きも出てきた。
東京新聞

値下げでも見送りしてもすでにはや日本混亂ガソリンパニック

政事のこの停滯と混亂をネヂレ国会のせゐにする論調があるが、
ネヂレ国会がいけないといふのは民主主義政体がよくないと云ふのと同じだ。
国会はねぢれてゐてはじめて民主政的なのであり、民主主義とは本質的にかうした反能率的な政体なのである。
今までの自民党一党独裁の日本の政治のはうが異常だったのだ。戰後、一貫して一つの政党が政権を掌握し續けるといふはうが民主政治としては異常なのであって、私は日本の民主政治は民主政治では實質なかったと思ってゐる。
皮肉を云へば、自民獨裁だらうが民主主義は民主主義、寄って集って「ケヂメ=イヂメ」の輪=和を作って「根囘し談合」、寄らば大樹の「大和」主義こそ日本人の氣性にあった民主主義といふ事なのだらう。
日本は閉鎖的な農村集合の社界なのである。


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2008年3月24日月曜日

ニッポン終末ニュウス080323 櫻は滅び子供は生まれず

 
各地の桜に“こぶ病” 樹勢衰え、枯れる被害も
桜の木に病原体が侵入、枝などに“こぶ”ができて樹勢が衰え、悪化すると枯れることもある病気が各地に広がっていることを、財団法人日本花の会(東京都)が22日までに確認した。
中日新聞

日本ほろぶ その兆しにや 櫻ほろぶ 花より団子の民にあきれて

実態見据え、抜本解決を 相次ぐお産中止や制限
今年からお産を中止したり、制限したりすることを決めた医療機関が、全国で七十七カ所にも上ることが明らかになった。厚生労働省が緊急に医師を派遣して支援を予定しているのは、このうち七カ所にすぎない。
中国新聞

日本ほろぶ その證しにや 医者不足 子供も生めぬ國とはなりぬ


やまとまほろば:飛鳥&寧樂:一日と永遠 




2008年3月21日金曜日

硝子玉演戲:Mind Build Up のために

 




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2008年3月19日水曜日

ニッポン終末ニュウス:080319 福田「あとずさり」首相

 
今や日本は渦巻のやうな凄まじい變化へと突入した。

日本にとって危急存亡の重大な時期に、あっちもこっちも立てようとしてこっちもあっちも立てられないで立往生、息詰って溜息ついてるこんな「あとずさり」首相を持ってしまった事の不幸、ま、沒落する時には得てしてかうした事が重なるものだが。それにしてもひどい。

「民主党重鎮がまとめると言ったから…」福田首相が恨み節
産経ニュース

重鎭と呼名ばかりの文鎭の裏交渉を表沙汰 泣言洩す老いぼれ宰相
打つ手なく得意寝技の裏交渉、騙すつもりが騙されて泣言洩す老いぼれ宰相


日銀総裁戦後初の空白、福田内閣責任論も
日刊スポーツ
首相、道路族に配慮 『廃止』民主と合意絶望的
東京新聞
「消費者庁必要」と首相言明、焦点は権限範囲
読売新聞
先送り、後手後手となり、グズグズとなすすべもなく ジリ貧となる

おもひつくままに
・戰後、自民党に政權を委ね續ける日本人には民主主義は機能しなかった事になる。日本人には民主主義は無理といふか、マッチしてないのではないか。
・おそらく、半ば自民党的である民主党が政権の座に就いた時には十二分に「自民党」化してゐるであらう。日本人は「自民党」的な黨にしか安心できないのだ。
・當然の事だが、日本の社界自體が自民党的體質であり、自民党は日本人社界を煮詰めたやうな組織体であり、彼等の醜惡さは(幾分デフォルメされてはゐるが正確に)日本人自體の醜惡さを反映したものである。日本はどこまでいっても「村」社會なのだ。
・日本人は和を尊ぶが、それは包攝のためよりも排除のためのものである。内外を和=輪で境界する事によって、村八分のハタモノを作る事によつて和の構造と機能を強化する。かうした和=泡がアブクとなって集り淀み濁ってゐるのが農民村民を出自とする日本人の社界だ。或意味、その陰險な手法はナチスの露骨なそれより惡質かも知れない。隱微であるがゆゑにいまだにこの差別はイジメといふかたちで日本人社界に續いてゐる。




2008年3月18日火曜日

WordWorld:Jonathan Swift による『穏健なる提案』

 
「私はあの樹に似てゐる、頭から枯れていく」といふやうな事を云ったのは、稀代の諷刺家、『ガリヴァ旅行記』の作者、Jonathan Swift だが、落日の逆光のなかの裸の樹枝の光景に、私はわが頭脳と神經の事を晩年のスヰフトのこの不安な豫感の呟きを重ねて想像してゐた。
悲劇的な感覺は、どうやら持って生まれたものらしい。









ま、頭から枯れて、死ねばよし。死なぬまでも惚けてしまへば、それはそれでラクなのだらうけど(周圍は大變だらうけど)

ところで、
Swift に A Modest Proposal: For Preventing the Children of Poor People in Ireland from Being a Burden to Their Parents or Country, and for Making Them Beneficial to the Publick 『穏健なる提案:アイルランドの貧民の子供たちが両親及び国の負担となることを防ぎ、国家社会の有益なる存在たらしめるためのといふ長ったらしい表題の論文がある。
内容は、この論文が作られた1726年当時「膨大な数の貧民が数多くの子供を抱えて飢えるアイルランドの窮状を見かねて、彼らに経済的な救済をもたらすと同時に人口抑制にも役立つ解決策を提案した。その提案とは、貧民の赤子を1歳になるまで養育し、アイルランドの富裕層に美味な食料として提供することである」云々
原文 ProjectGutenberg
青空文庫に飜譯がある
今後の人類問題、爆發的に急増する人口と地球環境破壊の現状からする未來への究極的提案として、魯迅の『狂人日記』とともに是非とも眞劍に目を通してもらひたい。かうした「ゴクラクヂゴク」の世界を現出させて人類繁榮を自滅へと狂奔してゐる人間とは一体全体如何なるイキモノなのか、自省的に思想してもらひたい。スヰフト、魯迅、その他多くの諷刺家たちの文學的手法を驅使しての眞劍な諷刺を聞入れなかった人類の、人間性についてグロテスクとなるまでリアルに思想、思考と空想をしてもらひたい。
そして、硝子玉演戲者となれ。
破局はすぐそこに迫ってゐる。


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2008年3月17日月曜日

思考と空想:080317 世界の今後、豫感的に

今度の始まったばかりの経済不況、といふより恐慌へと發展していくであらう状況は必ず世界的混亂へと發展する事にならう。


アメリカは多人種の國家であり、その人種分布は今や白人・黒人・イスパニア系と三分されてしまつた。そして、全體としては貧困の國家となってしまった。それに手當しようとしたのが大失敗に終り、今度の經濟的混亂を引き起してゐるサブプライムといふ手法であつた。住宅を一旦手に入れ、それを奪はれた人々のルサンチマンが渦巻く事になる。これらの大衆による民主制といふ本質的に不安定とならざるを得ない政體。そして、次期大統領の問題。混亂は必至である。

中國は共産主義といふ政治體制下での資本主義といふ、必ず自壞せざるを得ない政治経済体制によつて成立してゐる。資本主義の經濟が成功すればするほど共産主義の理念とは乖離し、その間での矛盾とそして鬪爭が起らざるを得ない。經濟自由主義での成功が勝組を作り、勝組はおのづと大多數の負組を作り、成功者非成功者との格差が共産主義中國を狂はせていくだらう。しかも、中國は民族の寄せ集めであり、少数民族の怨念を抱へ込んでゐる。チベットに起った反抗の烽火は中国各地に飛火するだらう。中國の瓦解は早晩不可避的であり、起ればソ連がさうであつたやうに早急に分解してしまふだらう。たゞ、人口十二億の騷動の世界環境におよぼす影響、被害は甚大なものとなるであらう。

これらの欲望と羨望の味を噛みしめた者の總體が盲動し、流動する力となつて世界を混亂へと連れて行くだらう。

アメリカ合衆国、ソビエト連邦、そして中國、かうした十九世紀から二十世紀にかけて理念によつて成立した人工國家は、所詮は寄せ集めて握りしめたドロ團子のやうなもので、水氣が多くても壊れ、干涸らびても壊れてしまふ代物なのだ。


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080317:世界が心配、日本が心配、世界のなかの日本が心配

 
{アメリカと中国、今後の懸念と危惧とに焦点が合ってきた。

チベット騒乱 中国、武力弾圧を否定「焼死など」と発表
朝日新聞

再送:チベット暴動、中国はダライ・ラマ派との「人民戦争」を宣言
ロイター -

チベット暴動、中国ブログにあふれるナショナリズム
中国メディアはチベットの暴動について沈黙しているが、ブログには怒りの投稿が相次いでいる。

(ロイター)

内モンゴルで大規模な砂じん嵐、日本に黄砂の可能性
中国情報局ニュース



アジア株が大幅安、ベアー買収や米公定歩合引き下げで警戒感
ロイター

日経平均、1万2000円割れ
日本経済新聞

円高止まらん、1ドル=96円台に
日刊スポーツ



なんかもう、明日のことなどどうでもよくなっちゃわねえか、
亂世じゃ、ワクワクするじゃねえか

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2008年3月16日日曜日

比喩と揶揄:080315 奈良遷都1300年記念事業、私案

 
あをによし ならのみやこは さくはなの にほふがごとく いまさかりなり

爛漫たる春日の午後、名歌にさそはれて春日野に梅見に出る。
古代の日本人には「もみぢ」は紅葉ではなく黄葉であり、また「はな」は櫻ではなく梅であつた。いづれも受容したばかりの中國文化の影響である。だから、この一世一代の名歌の「にほひ」は梅の芬郁たる「かをり」である。
私も櫻より梅、春に先驅けて咲く梅のはうが好みである。梅よりも冬咲く椿、日本在來の花のはうがもつと好きだが。
だが、春日野へ向ふ私の頭のなかは、こんな優雅な事を思ってゐたわけではない。
more

2008年3月15日土曜日

ワアルド終末ニュウス:080315 チベット

 
China Accuses Tibetan Protesters of Killing Innocent People Voice of America
「ラサ暴動の死者100人に」チベット亡命政府が声明 読売新聞
{これは中國分解の初動となるかも知れぬ。

アフリカで発見されイランまで拡大した小麦を襲うカビの被害が隣国パキスタンにも広がっている可能性がでてきた 【3月15日 AFP】



NY円、一時98円台 12年半ぶり円高水準 中日新聞
{円高といふよりドル安、アメリカの墜落、墜落するアメリカがやらかすこと
{アメリカとは、旧世界からエクソダスした流民が作った新世界であり、それゆゑ、心理的に、アメリカは旧世界にたいして復讎的であり、對決的であり、征服的である。


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2008年3月14日金曜日

ニッポン終末ニュウス080314:社界、世相

 
次から次と、陸續として起り來たる色々樣々なる事故&事件、一々論評し揶揄していく氣にもなれぬ。
淡々と事實を竝べていつても、それで充分グロテスク、地獄的樣相となつたこの現代が見えてくるだらう。
見えてこない者に口角泡を飛ばし、口酸っぱくして説明してみても始まらぬ。
「私は説得しない、呈示するだけだ」が今回預言者を氣取る私の座右銘であつた。



宙に浮いた年金記録、2025万件がなお特定困難・社保庁が報告
日本経済新聞

学校裏サイト3万8000件 文科省調査、中傷2割で確認 
読売新聞

メタミドホス 具と皮 3000ppm超検出 市川のギョーザ 1個で許容量の300倍
東京新聞

福岡漂着ポリ容器から検出の有害物質、基準値の最大4700倍
読売新聞



Source: 元教え子脅迫の校長 『逮捕できぬ』復縁迫る 直前までストーカー行為
Address : <http://news.google.co.jp/news?ned=&ncl=1124909381&hl=ja>

Source: 日銀総裁人事、与野党の政治的な駆け引きが活発化
Address : <http://news.google.co.jp/news?ned=&ncl=1120295608&hl=ja&topic=h>

Source: Google 検索:セレブ妻夫バラバラ殺人事件「心神喪失」認定
Address : <http://news.google.co.jp/news?ned=&ncl=1125513490&hl=ja&topic=y>

Source: 飛鳥不正入札、逮捕の技官が落札業者に議員の紹介頼む : ニュース : 関西発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
Address : <http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20080310p202.htm>


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2008年3月13日木曜日

ニッポン終末ニュウス080313:円高、株安、日銀総裁問題

 
{ニッポン終末ニュウスとでも仮題してをく。

円高百円を突破、12年4ヶ月ぶりの円高
13日午後の東京外国為替市場で円相場は一段と上げ幅を広げ、17時半過ぎに節目の1ドル=100円を突破した。99円台に上昇するのは1995年11月以来、12年4カ月ぶり。米国の景気後退入りに対する懸念や金利低下観測を背景としたドル売りが続いており、円相場を押し上げている。欧州市場での取引時間帯に入りドル売りの動きがさらに強まっており、一時99円86銭近辺まで上昇した。
日本経済新聞

東京株式市場・前場=大幅反落、米安・円高に加えSQ控え様子見 ロイター

日銀総裁人事、17日に再提示 政府方針 2008年03月13日23時11分
日本銀行総裁人事で武藤敏郎副総裁の昇格案が不同意となったことを踏まえ、政府は13日、人事案を17日に再提示する方針を固めた。野党は武藤総裁案の 場合は不同意とする姿勢を崩しておらず、福田首相が武藤氏の再提示にこだわるか、同意を優先して候補を差し替えるかどうかが焦点となる。総裁空席を回避す るために日銀法を改正し、後任が決まるまで現職が続投できる規定を盛り込む案も政府・与党内では浮上している。
朝日新聞

【ニューヨーク13日共同】13日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は大幅続落し、前日比188・71ドル安の1万1921・53ドルで取引が始まった。

【ニューヨーク13日時事】13日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、ドルの急落を眺めた買いに支えられ、米国産標準油種WTIの中心限月4月物は早朝の時間外取引で一時1バレル=110.70ドルまで上伸し、7営業日連続で過去最高値を更新した。時事通信

ニューヨーク=米州総局】13日午前のニューヨーク市場で、原油、金がともに最高値を更新した。金先物相場はニューヨーク商品取引所(COMEX)で売買 の中心である4月物が一時1トロイオンス1000ドルちょうどをつけ、最高値を更新した。外国為替市場でドル安が進んでいることを受け、商品市場に投資資 金が流入している。日経

これで明日も日本株は急落か、いづれにしろ「注意深く見守って」いくしかない。「なにもしない」から今や「なにもできない」になってしまった「うすわらひ」内閣、ニッポン危急存亡の秋に、
そろそろ目を見開けよ、いや、もはや目を閉ぢたはうがいいのかもしれぬ。




2008年3月11日火曜日

思考と空想:080311 平城宮址にて

 
奈良にもいきなり春が來た。暖波襲來と云った感じで春爛漫の一日となりさう、陰氣に部屋に引き籠ってゐるのも勿體ないやうなので、cyclingWalk に出掛ける事にする。
春日大社、東大寺、薬師寺、唐招提寺、 ‥‥ どこに行ってもいいのだが、最近マスコット問題で話題沸騰した「遷都1300年記念」祭の現地は如何と平城京址の偵察にでも行ってみる事にする。

  元興寺極樂坊の甍のうつくしさ 


奈良町をわざと迷路のやうに走って(元興寺にちょっと立ち寄って)、猿澤の池に出る。平日ながら、天氣に誘はれた觀光客の姿が多い。その數に紛れて、三条通りを下り、アアケイドに入って、近鉄驛前に出る。通過して來た所には、いまだ何等の異常なし。信号を待つ間、噴水上の近代作の行基銅像を眺めて、高徳「菩薩」と讚へられた行基を感じさせるツラじゃねえぞと視線で唾棄する。

憧れ?の奈良女子大の塀に沿って走り、佐保川を渡り、東大寺の轉害門に通じてゐる一条通り?に出て右折、そのまゝ進めば平城「宮」に至るのだが、今はバイパスの二四号線が遮斷してゐる。どっちに行っても囘り道の感じになるので、不退寺のはうへ行ってみる。不退寺は、かの在原業平ゆかりの寺なので、王朝的雅の風情を期待して行ったのだが、ま、期待はづれであった。その不退寺を通り過ぎ、JR京都線と併走して、宇和那邊古墳の所で、鐵路とバイパスを横斷、池を廻らした古墳に沿った遊歩道を佐紀のはうへのんびりと走っていく。
この邊りから眺める奈良の市街は、平城宮址の空地越しになるせゐか、或種蜃氣樓めいた感じで見える。今日は花粉霞とで云ふのか、そんな感じで霞んで、しかも陽が當って照り輝いてゐるからなほさら、過去と現代が重層して幻想的なほどに歴史の時空といふものを感じさせる。空地には(私も子供時代熱中したゴム飛行機を飛ばしてゐる少年がゐたりして)私の個人的な感傷も加はる。
宮址にもそこそこの人出がある。大極殿の基壇には、寄り添ふ若き戀人、赤子を遊ばせてゐる母親、老夫婦の佇む姿などがあつて、その背後の光景は、コンクリイトの建物の亂立、そのまた背後には春日山や高圓山の姿。亡國憂情を懷いて大和の地に來た者に、ものおもふ恰好の場所、で、ものおもふ事にした。






私は私なりの「大和=日本」の記念事業を企画してかうして實行してゐるわけだが、飛鳥から奈良に來たその過程が偶然、今度の「平城京遷都一三〇〇年」に遭遇したのであつた。
都市の中心部となる地域を空地として遺さなければならぬ現代の奈良市はこの歴史的廢墟のために不利益を蒙ったかのやうにも思はれる。
廢墟の事など何も思はず始まった近代都市化の過程は、鐵道に廢墟を過ぎらせ、國道を走らせた。
詳しい事は


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2008年3月10日月曜日

比喩と揶揄:キレイキタナイ:『イヂメとケヂメ』 マジメな話

 

『イヂメとケヂメ』 マジメな話、日本人論

日本人、老若男女、ことごとく、キレイキタナイ、イヂメはケヂメ

イヂメをケヂメと、日本人はマジメに思ひ信じてゐるのではないか。
苛める方も苛められる方も「イヂメはケヂメ」とたがひにどこかで了解、納得してゐるのではないか。
イヂメをケヂメと理解すれば、日本人社界の老若男女、あらゆる種類の共同體組織において發生して事が理解されるだらう。
このイヂメ=ケヂメの思想は農耕民族である日本人の、高温多濕の密接な人間關係の場である村落共同體において、「和」の心と「村八分」の掟として、日本人お得意の「建前/本音」の裏表主義で鞏固に維持されてきたものであつた。
イヂメは單純に「弱い者」をなぶりいぢめて娯しんでゐるのではなく眞劍な共同體的行爲であり、さうしたイヂメ-イヂメラレの關係の設定のなかに日本的な社界が構築されてゐると見なければ、物事の本質は見えてこないだらう。



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2008年3月9日日曜日

AA:日本のために:『かなしむちから』 予約募集

 

『かなしむちから』廣告宣傳

西暦一千年の頃『源氏物語』が作られてゐました。
西暦二千年の今『かなしむちから』が作られてゐます。
西暦三千年には『かなしむちから』と『源氏物語』とが、
日本文學の双璧になつてゐる、 かも知れません。

物語の素材は、西暦七世紀の頃の倭國「生れいづる日本」、
日本といふ國家を創造すべく流された多くの血と汗と泪の事どもを、
『日本書紀』『懷風藻』『萬葉集』に著名な大津皇子の賜死事件に焦点して、
冤罪とされながらも解明される事のなかつた謀叛事件のその眞相を、
日本の悲劇の誕生として構想、
絶體絶命の境地となつた大津皇子の情理の苦惱と行動と、
弟のために生靈となつて世界を呪ひつづけた大伯皇女の孤獨と感傷とを、
彼女の悲鳴絶唱六首を二首一對の柱に立てて、
『悲別』『悲憤』『悲傷』の三部構造、
『かなしむちから』と表裝して、
金經銀緯の新規珍奇の電子繪卷に仕立てあげ、葬送輓歌、
現在亡國眞最中の失神(精神喪失の略です)日本に送り贈る ―――

現在、期間限定予約募集中



一千三百年の昔、大津といふ皇子がわが國にゐた。
事件のその時、彼は數へて二十四歳、身と心の最も充實した年齡であつた。
天武天皇亡き後をめぐる政治状況は、彼を試すかのやうな局面へと煮詰つていつた。
壬申の亂に勝つて現人神とたたへられた天武天皇の皇子で、文武にすぐれた英雄であつたが、天武天皇の崩御の直後、皇后(持統天皇)によつて謀反の嫌疑を受け、二十四歳にして刑死した。皇后は、大津皇子にとつて生母の同母妹で、早逝した生母の面影となつた。
大津皇子には大伯といふ唯一人の同母姉がゐた。
彼女は壬申の亂の直後、十二歳の時に伊勢の齋王に任じられた。その事を伊勢に生埋めにされたやうに感じ思つた少女は、天皇の父を恨み皇后の伯母を憎んだ。



二十四歳の文武兩道の王子
二十六歳の齋王の姉
二人の今は亡き生母の妹である四十二歳の皇后
複雜なる心理の三角關係
苦慮を重ねるうちに奇妙な結論へと導かれゆく王子
自己犠牲を教へる佛教、忠君愛國を教へる儒教、國讓りを教へるわが國の神話、
ここには後に日本に獨特な思想となる母と子の關係、姉と弟(兄と妹)、自己犠牲、怨靈信仰などが胚胎してゐる。



『かなしむちから』の主要な人物は、大津皇子と大伯皇女、それに持統天皇です。
大津皇子を中心に(フロイトにでも提供したいくらいの)彼等の複雜な情理關係がこの悲劇の下地になつています。
その血縁關係。三人は甥姪と伯母の關係になります。
當時は近親婚が血統の保守のためにおこなはれてゐましたが、特に天智天皇と天武天皇の兄弟間では絡み合はせるやうにおこなはれました。
中大兄皇子(天智天皇)は長女と次女を、實弟の大海人皇子(天武天皇)に與へました。
長女の大田皇女は661年に大伯皇女を生み、663年に大津皇子を生み、その後すぐに亡くなつたやうです。
次女の菟野皇女(持統天皇)は662年に草壁皇子を生み、672年の壬申の亂の後、即位した天武天皇の皇后となりました。
即位した天皇と皇后は、伊勢の齋王に大伯皇女を任じ(齋王は伊勢に籠りきりとなつて皇祖天照大御神に奉仕する)、姉と弟とは生別れとなりました。
孤兒となつた大津皇子は皇后のもとに引き取られて(草壁皇子が病弱であつた事もあり萬が一の時を考慮したのか)彼女のもう一人の皇子として育てられました。
それから十五年して、686年、天武天皇が崩御します。


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2008年3月7日金曜日

比喩と揶揄:1988 犬とコンピュータ、「警察と裁判」についての提言

 
{1988

ケイサツは犬だと巷間公然と隠語されている。そう呼ばれ続けられるには、どこか本質を突いているところがあるのだらう。だから、警察は犬に任せたらどうか。どうも、いろんな意味でケイサツは人間にはしんどい職業であるのだから。人間に清廉潔白を求める事自體が、ひどく非人間的要求ではないか。
あるいは、犬には推理できないと言われるかも知れない、それでは聞くが人は推理できるのか。近代捜査は推理ではなく物証捜査である。物が出なければ証拠とならないのである。それに、現代にはアアトフィシャルなんとかの推理できるコンピュウタが実用段階に入りつつある。犬が捜査しコンピュウタが推理すると言う事になれば、その完全な捜査力によって犯罪は引き合わない事になって ‥‥
犬察システムがそうであるならば、裁判システムにはもっともっと有効だろうと推測するのが当然である。捜査同樣、判決といふ行爲も人間の得意とする分野ではない。人間に神樣になれと云っても無理なのである。だから、たとへば、富士通とかNECとかIBMのスパコン(二十年前の記事ですのであしからず)を裁判官にして裁判処理させるのである。これは驚異的な処理能力を発揮して、しかも必然的に三審制は無用の長物となって。ともあれ、ともかく裁判からは人間性のにおひを排除しなければいけない。非人間的なものによる判決だからこそ説得的たり得るだらう、と私は賢明にも愚考するのである。


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2008年3月6日木曜日

比喩と揶揄:1988 「男と女について」のアフォリズム

 
{身邊の整理(つねに無一物を理念に身輕に身輕になりたいとおもってをりますので)で目にした古い記録から、「男と女についてのアフォリズム」

人間の半分はバケ物だ、女と言う。残りの半分はバカ物だ、男と言う。

女に関して ―― 成熟した女はやはりどこかに家畜のにおひがする。十六にもなれば体のすみずみまで女は成熟してしまう。子供を生むための体になり、その後はバケ物となっていくだけだ。恐ろしい話だが、神様はそのように女を作られた。男は化ける事が出来ない。社会の中で未熟のまま年相応に年老いていく悲しいバカ者に過ぎない。

男に関して ―― 男は背広だ。ネクタイと言ってしまっていいだろう。首輪を絞めていないと不安でしようがない、主人なき飼犬。毎朝自分で首輪を付ける不思議な動物。

女を美しくするには金が掛かる。美しい女を手に入れたらもっと金が掛かる。

動きだしたら、魅力的になる人、魅力をうしなう人。

股のあひだまで化粧してるやうな白粉と口紅

 

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2008年3月5日水曜日

思考と空想:1988 Apocalypse no-w-here

 
{1988
孤立無援の私を支援してくれる者、もう一人の私 ―― 五年前の私、十年前の私、二十歳の私、十五の私、母胎に瞑想してゐた私 ‥‥

異常気象 熱波 
CO2の増加 文明化と比例 百年で60倍増加、エネルギイ消費
CH4メタンガスの増加率年1% 水田家畜から発生 温室効果CO2の20倍
2030年、2倍の炭酸ガス増加等量 4.5℃上昇
人間は間に合うまでは何もしない
科学物質と言う異物、一千万種 PCB ダイオキシン DDT

我々は人類史の収穫期に来ている。人類は自然に勝利してこの豐饒を手にしたのだ。
我々は慣熟する果実を食わないわけには行かない。今は収穫の祝祭の時である。食わなくとも果実は腐る。食う事が我々の役目なのだ。
だが勝利の宴の後にあるものは何か。食い散らかされたゴミの山と倦怠した退廃である。この勝利は決定的なので、この凋落も決定的である。
自然は征服されてしまったのだ。人間によって消費しつくされて、少なくとも人類に取ってはゴミの山、どころではないドクの海となりつつある。
そのどうにもならない終末が、そこまで来ている。満腹の陶酔から目覚めた時、世界は地獄となる。目に見えるようだ。どうにもならない。もはや我々は食ったのだ。代償は払わなければならない。
人類は世界を食いつくしたのだ。
ひとつひとつの観測結果は或いは危惧に過ぎないのかも知れない。だが、危機を表示する観測結果が1ダアスも集まれば、破局を構成する。しかもひとつひとつの危機はいまだ心配の状態であると人類が考えて対策を講じようとしない現実であってみれば、絶望は言葉にもならない。滅びるべくして滅びるのである。

文明とは燃える車輪、である。

人類の隆盛は続くだろう。勝利は完璧なものとなるだろう。だが誰に対しての何に対しての勝利であるのか。自然、自然に対して人類は凱歌を挙げつつある。だが、我々人類は自然に勝てば勝つほど、自分の生活の基盤を脅かす結果をもたらすと言う皮肉の結末へ日進月歩で邁進しているのだ。そして、人類は取り返しの着かないところまで来てしまった。地球の環境は、人類の為の地球環境は具体的数字で表現できるほどの危機となった。もはや取り返しはつかない。
だが、性懲りのない楽観主義でこの自滅の道を人類は突き進んで行くのだろう。
人類は進んで行かなければならない。昨日より今日、今日より明日と我々は前進して明るくなって居なければならない。明日に戻る事は出来ない。振り返りつつも前に進んで行かなければならない。そうやって人類は進展する。
だが、その事は確実に世界の消費、費消である。世界を金額に換算してしまう。
ひとつを得る事はひとつを失う事だ。言葉によって記録する事で我々は忘却する事が出来ないし、忘却できなければ新生の軽さを獲得は出来ない。
世界は重く沈滞せざるを得ない。
今や完全な設計図と建築資材を用意してからでないと、破壊をおこなはない。建設の為に破壊されるだけなのだ。それでは新生とはならない。
終末はだらだらと続く。

破局が救済であるような時が来る。生き残るものたち、
あなたたちは終らない事の地獄を生きる事になる。
最後まで生き残るものが最も深刻な地獄を体験する事になる。
世界を終らせる事の出来ないあなたたちの弱さが地獄をどこまでも深めて行く。

世界を読み返る事が今までは出来た。それは自然の底知れぬ包容力のゆゑであった。

既に言葉ではなく数字が終末を表示している。人類の営為の蓄積の数字だ。これは絶対的表現である。ニュアンスではなく終末の絶対的表現である。解釈を許さない厳然たる事実の総量である。それらの数字を改善するには時間を逆に廻さなければならない。それは出来ない。断崖に走りつつ対策を講じるしかないのである。断崖を解消するには、変身するしかないであろう。
地球環境を改変出来ない以上、SFめくが、人類を改善すればいいわけだ。悪化した環境に適応する人体へと人間を改造する事。

私は絶望を深く確認した。遂に希望は発見できなかった、発明する気にもなれなかった。我々は既に終末に突入している。
希望を発明する気にならなかった以上、私は沈黙する他あるまい。もはや言葉を発する事は呪言となってしまうだろう。

私は、世界は滅びよとは言わないが、滅びてもよいと思っている。
近い将来、地球は滅びない事の地獄と化すであろう。それでも、人類は最後の最後まで楽観的な希望を抱き、子供を生み続けるだろう。

希望を言うはやさしい、一言、未来と言えばいい、もう一言加えて子供の未来と言えば、万人が頷き合う。
子供の未来を守れ。子供によって未来は保証されるとでも言わんばかりだ。
だが、人間の未来を食いつくしているのは、子供を希望のように生み続ける我々自身なのである。

良心によって人類を憎悪する事。


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2008年3月4日火曜日

比喩と揶揄:平城遷都1300年記念事業、續

 
先日逸早くお傳へした「Nara小僧」(私の勝手な仮称、いまだ無名、名前は公募中)の話題がマスコミでも取りあげられ、賛否兩論相俟って議論沸騰知名度アップ、事業当局およびマスコット作者はホクホク顏(TVで見ました)、敵(と云ふわけではないのですが奴等の顏を見たら敵にする事にしました)に利する行爲であつたかと後悔、先に立たずして、またも火に油を注ぐやうな事になつてしまふだらう事は覺悟のうへで、批判的に論じてみたい。

このキモイ ツノ鹿小僧に五百萬、片てのひらに千三百萬

・当局および作者は「これは佛ではない、童子です」と強弁するが、白毫(ビャクゴウ、眉間についてるヤツ)は佛の印。佛なら想像物だから頭に鹿の角が生えててもかまはない(馬頭観音とか實例多數あり)が、人間の童子ではおかしな事になる(こんな事くらゐ分らないかね)。
・このマスコットの作圖には五〇〇萬圓が支拂られたさうだが、それにたいし、公募の「名前」にたいしては五萬圓、ではあまりに差が大きいのではないか。プロに甘く、アマに辛い態度(世論大衆の反発は意外とこんなところに發するものだ)。それに、このマスコット撰定が云はば秘密裏におこなはれ、そもそもの問題視の原因はそこにあると云はなければならぬ。談合不正などに敏感となつてゐる御時世にあまりに無神經な運營である。←つひ最近、古都飛鳥を舞臺にした談合事件が摘發されたばかりだからね。
・事業当局には、1300年祭を衰運著しい奈良の街興しに利用したい下心がありありで、ために視野狹く、最近のキャラ成功例などを參考に安直に事業計画し てゐるらしいが、經濟的成功など求めず、日本といふ國家にとつての記念となる事業として、それにふさはしい嚴肅さで取り組んでもらひたい。

・人出ばかりのバカ騷ぎはたくさんだ。これを機會に、マスコットに端的に示されてゐるやうな「大佛」と「鹿」の觀光地奈良ではなく、この日本が建國された時の事に深く思ひを致す場所、日本といふ國家の原郷、日本人の故郷としていく決意を示すやうな行事としなければそもそも開催する意義もないであらう。日本は今や亡國の状況に近い。或意味千載一遇の好機なのだ。よくよく心すべし。




 

2008年3月3日月曜日

比喩と揶揄:080303 「黄砂」雜感

 
今日雛祭
花粉とともに黄砂の季節になつてきた。
TSEliotは「April is the cruellest month, 」といふフレイズで二十世紀屈指の詩とされる『荒地』を始めたが、今の日本人にとつては「立春雛祭」の彌生三月が「最も殘酷な月」といふ事になるのかも知れない。
春を告げる風が有害物質を含んだ黄砂を、山々からは戰後の林野行政が植ゑさせた杉や檜の花粉を吹寄せ、日本人にアレルギイ症状を引き起す。
地球環境はこのやうなかたちで人類に報復してゐるのであらうか。
いや、報復とか復讎とか「擬人」的表現を用ゐてはなるまい。自然は非情にして、現在の状況をあるがまゝに現象させてゐるにすぎない。かうした自然を作りだしてしまつたのは人類であり、人類の文明の結果である。皮肉な事に、人類の活動が人類にとっての自然環境を狂ひ壞してしまったのだ。
環境破壊の現象はさらに増加、惡化をたどりゆく事になるだらう。
自分にとつての環境の破壊に氣付いても、人類はこの道を進みつづけるしかないだらう。

中國製造の食品に農藥混入の事件or事故のその後の經過は、案の定、未解決の方向へ向ってゐる。
中國政府は居直りとも取れる強硬な態度に出て來た。日本の生殺與奪の權利を握ってゐるのが誰か、分らせて默らせてやると云った感じだ。
この後、日本人は「毒」入りは覺悟のうへで中國食品を受入れざるを得なくなるのではないか。
経済効率ばかりを考へて食を他國に依存してしまった危うい撰擇をした先人を恨みたくなる。

しかも、日本人にとつて不利な事に、黄砂の飛來でもわかるとほり、地球環境上日本は中國の風下にあたる。
黄砂には活況たる經濟活動による各種粉塵が混じって「死の灰」となつて降り、口から鼻から、日本はまさに息の根を止められる事になるだらう。
花粉症は杉檜を植ゑすぎた林野行政の失敗によつてもたらされたと云ってよい。

この日、日本の經濟は(アメリカ株式の急落を受けて)円高と株式急落で、今年何發目かの強烈なダブルパンチをくらった。
かうした緊急状況にあるのにも拘はらず、日銀総裁の後任人事は紛糾して定まらず、福田内閣は(「遺憾に思う」「よく注視していきたい」「適切に対処していきたい」) 無策において無能を決めこんでゐる。

まさに以て、凋落ニッポン、「佳境」と云ふべし。


 

思考と空想:010101 年頭の所感より拔粹

 
{2001/0101 年頭の所感より拔粹

今の若者は「雄々しい」といふ詞も「氣高い」といふ詞も知らないのださうである。漢字を知らないのではない。詞自體を知らない、意味が分らないのである。TVの報道だから、回答者の人選にはそれなりのフィルターがかかつてゐるのだらうが、さもありなんと思はせられた。
これを極端として、日本語の現状は危機を遙かに突破して、日本に關してここでも「憂」より「亡」の状態を思はせてくれる。
このやうな状況を考慮して文學するわけには參らぬ。こんな時代に合はせて文學など作れない。作者として讀者を斷念した私は正しかつたと云へるだらう。
私は讀者に奉仕しない。文學に奉仕するのみ。讀者は唯一人、私自身。そして、神。


現代日本人の愚劣さ加減
已にして私のおもひは亡國である。
この國は今やその民に復讎されてゐるのだ。
このやうにして國は亡びて行く
いつの場合でもさうだつた
いつの場合も間に合つた事はないのだ


__アメリカについて
世界のアメリカ化の進展 文明的浸透 舊來のなし崩し的破壞
アメリカは本質的に若者の文化である。
西歐の理念の極端な實現。
ヒロイズムによつて破壞的に新世界を擴張していく。自分の大陸でおこなつた事を全世界にたいしてもおこなつた。
彼等は他者への配慮ができない。「自分がしてもらひたい事を他人にもしてあげろ」の押付け=ミッション精神。{これに對するに、東洋日本では「自分がされたくない事は他人にもするな」の和貴精神であつた。

アメリカによつて世界は亡ぶだらう。
アメリカは新世界であつた。アメリカを構成してゐるのは舊世界から離脱脱出してきた連中であつた。本質的に舊世界に對立的な存在であつた。
アメリカの成立はイデオロギイによるよりはコスモロジイによつてゐる。
アメリカの繁榮のために世界が消費される。
アメリカは世界を食ひつくし、さういふ形で世界は消盡滅亡するだらう。


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2008年3月2日日曜日

比喩と揶揄:『言葉尻へのチカン行爲』

『言葉尻へのチカン行爲』
インターネット論 ―― 現實と理想



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2008年3月1日土曜日

WW:夏目漱石『それから』「なぜ働かないつて

 

夏目漱石1916
何故働かないつて、そりや僕が惡いんじやない。つまり世の中が惡いのだ。もつと、大げさにいふと、日本對西洋の關係が駄目だから働かないのだ。。。それでいて、一等國を以て任じている。そうして、無理にも一等國の仲間入りをしようとする。だから、あらゆる方面に向つて、奥行を削つて、一等國だけの間口を張つちまつた。なまじい張れるから、なお悲慘なものだ。牛と競爭する蛙と同じ事で、。その影響はみんな我々個人の上に反射しているから見給え。かう西洋の壓迫を受けている國民は、頭に餘裕がないから、碌な仕事は出來ない。悉く切り詰めた教育で、そうして目の廻るほど扱き使われるから、揃つて神經衰弱になつちまう。話をしてみ給え大抵は馬鹿だから。自分の事と、自分の今日の、ただ今の事より外に、何も考へてやしない。考へられないほど疲勞しているのだから仕方がない。精神の困憊と、身體の衰弱とは不幸にして伴つている。のみならず、道徳の敗退も一所に來ている。日本國中どこを見渡したつて、輝いている斷面は一寸四方もないじやないか。悉く暗黒だ。その間に立つて僕一人が、何といつたつて、何をしたつて、仕樣がないさ。 

『それから』1910


ニートども、このくらゐ讀んで理論武裝してをけ。


 

WW:北村透谷『國民と思想』「出よ詩人、出よ眞に國民大なる思想家

 

北村透谷186894
吾人は再び言ふ、今日の思想界に缺乏する處は創造的勢力なりと。模倣、卑しき模倣、之、國民の最も悲しむべき徴候なり。我は英國文學を唱導すと宣言し、我は獨逸文學を唱導すと宣言し、我は佛國文學を唱導すと宣言す。その他に又、我は英國思想を守ると言ひ、我は米國思想を傳ふと言ひ、我は何、我は何と、各々便利の思想に依つて國民を率ゐんとす。而して又、少しく禪道を言ふ者あらば、すなはち固陋なりと罵り、少しく元禄文學を言ふ者あらば、すなはち假初の復古的傾向なりと言ふ。嗚呼、不幸なるは今の國民かな。彼等は洋上を渡り來たる思想にあらざれば一個の價なしと信ずるの止む可からざるものあるか。彼等は模倣の渦卷に投げられて何時迄かくてあらんとす。今日の思想界、達士を待つ事久し。何ぞ憤然として起り、十九世紀の世界に立つて恥づるなき創造的勢力を此國土の上に打立てざる。復古、爾も又頼む可からず。消化、爾も又頼む可からず。誰か能く剛強なる東洋趣味の上に、眞珠の如き西洋的思想を調和し得る者ぞ。出よ詩人、出よ眞に國民大なる思想家。外來の勢力と過去の勢力とは、今日に於て既に多きに過ぐるを見るなり。缺く處の者は創造的勢力。
『國民と思想』1893


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